新国立劇場の「こうもり」を観る

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 新国立劇場1月公演のオペレッタ「こうもり」を観てきた。オペラとオペレッタの違いは「オペラは芸術でオペレッタは娯楽」と云われるが、まさにその通りで、ワルツ王ヨハンシュトラウスⅡ世作曲のこの「こうもり」はオペレッタの最高傑作であり、新年にふさわしい賑やかな楽しい公演であった。
 演出はハインツ・ツェドニク、美術・衣装はオラフ・ツォンベックで、アール・デコ調の綺麗で華やかな舞台であった。
 歌手陣は、ウィーンで活躍する芸達者が多数集合している。アイゼンシュタインにはアドリアン・エレート、容姿がコミカルな伊達男にぴったりであった。ロザリンデにはウイーン・フォルクスオーパーの看板歌手エリザベート・フレヒルが当劇場に初登場、さすが美しいソプラノである。アデーレ役はジェニファー・オローリン、オルロフスキー公爵には先年の当劇場「ばらの騎士」でオクタヴィアンを好演したステファニー・アタナソフであり、いずれも好演であった。また国内勢では、アルフレードに村上公太、イーダに鵜木絵里(いずれも二期会会員)が出演した。特に、村上公太のテノールは素晴らしい声で、聴き応えがあった。
 指揮はアルフレート・エシュヴェ、管弦楽は東京交響楽団である。有名な序曲から始まり、シュトラウスの美しいワルツやポルカを軽快に演奏した。また、第2幕の後半に演奏される恒例のゲストによるガラ・コンサートでは、東京シティ・バレエ団の10名が美しく華麗なバレエを楽しませてくれた。

 「こうもり」は、ヨーロッパでは大晦日に演奏されることが多いという。また、毎年元旦に演奏されるウイーンのニューイヤーコンサートもそうであるが、年末年始にはシュトラウスの曲が最適という事なのだろう。私も、今年のオペラの聴き初めに「こうもり」を楽しく聴けたのは幸いであった。


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