フォトひとり言

アクセスカウンタ

zoom RSS 新国立劇場の「神々の黄昏」

<<   作成日時 : 2017/10/16 15:42   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

画像

 新国立劇場で楽劇「神々の黄昏」を観てきた (10月4日)。一昨年から3年がかりで上演されてきた「ニーベルングの指輪」第3日、四部作の終幕である。ドイツの巨匠ゲッツ・フリードリヒの演出、指揮は飯守泰次郎芸術監督。そして管弦楽は読売日本交響楽団で、新国立劇場主催公演に初登場である。

 「神々の黄昏」の『あらすじ』
 運命の女神ノルンたちが過去・現在・未来について語り、神々の終末が近いと予言する。ジークフリートは妻ブリュンヒルデに指輪を与え、旅に出る。ギービヒー族の館を訪れたジークフリートは、アルベリヒの息子ハーゲンの策略により、忘却の薬を飲まされて、妻のことを忘れてしまう。彼はグートルーネに一目惚れし、グンターの花嫁としてブリュンヒルデを拉致する。復讐を誓うブリュンヒルデ。指輪を狙うハーゲンはジークフリートの背に槍を突き立て殺害。ブリュンヒルデは神々を告発しつつ、夫を火葬する炎の中に飛び込む。やがて神々の世界は消滅し、指輪はラインの娘たちの手に戻る。

 主な出演歌手は、ジークフリートには序幕から4部作全出演のステファン・グールド。相変わらず迫力ある声で聴衆を魅了した。今シーズンは来年5月の「フィデリオ」にも出演予定で、これも楽しみである。
ブリュンヒルデ役にはペトラ・ラング。私は初めて聴いたのだが、美しい声に加えて演技も素晴らしかった。第2幕では裏切られたことが分かって怒りに満ち溢れて復讐を誓う凄まじさ、第3幕のフィナーレで、「薪を積み上げよ」と叫ぶ迫力は圧巻であった。
ハーゲンにはアルベルト・ペーゼンドルファー。巨漢グールドより一回り大きな巨体で憎まれ役を好演、「ワルキューレ」でフンデングを歌った時よりも声も素晴らしかった。
そして、ヴァルトラウテ役にはヴァルトラウト・マイヤーが新国立劇場に待望の初登場(名前が役名に似ている)。彼女は、ワーグナー作品のメゾ・ソプラノ歌手の代名詞ともいわれ、ヨーロッパ名門歌劇場日本公演に何度も登場した超大歌手である。38年間もこの役を歌ってきたという貫録は流石で、第1幕第3場に登場するや、舞台の雰囲気がガラリと変わるほどであった。長丁場の「ヴァルトラウテの語り」では安定した歌唱の旨さに敬服した。
国内勢では、アルベリヒ役に二期会の島村武男。2010年の当劇場の前作「神々の黄昏」でもこの役を歌っており、経験豊かで自信に満ちた好演であった。また、グートルーネ役の安藤赴美子は大健闘だが、上記世界的ワーグナー歌手に挟まれての舞台では力負けが目立ってしまうのは残念であった。
 オーケストラは上記のように初登場の読売日本交響楽団が素晴らしい演奏であった。特に第3幕の「ジークフリートの葬送行進曲」やフィナーレの「ブリュンヒルデの自己犠牲」は迫力に満ちた美しい演奏で、見事に「ニーベルングの指輪」の終盤を飾ってくれたと思う。

 これで3年がかり公演の「ニーベルングの指輪」の4部作(延べ総演奏時間16時間)が終了した。当初、序夜「ラインの黄金」の公演時には、ゲッツ・フリードリヒ演出の輸入公演について飯守泰次郎音楽監督に対し批判的な声があったように記憶しているが、私は本公演は大成功であった確信しているところである。
 


         ******************
        ★ 筆者のホームページ ★
          ENAKA PHOTO GALLERY
          http://www.enaka.jp/
     *************************************************
    Copyright © Keiichi Enaka. All Rights Reserved.

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
新国立劇場の「神々の黄昏」 フォトひとり言/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる