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zoom RSS 奈良紀行 14. 室生寺

<<   作成日時 : 2017/08/13 18:21   >>

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・室生寺(4月30日)
 奥深い山と渓谷に囲まれた地にある室生寺は、多くの文化遺産を持つ古寺である。有名な五重塔、金堂、灌頂堂(本堂)は国宝であり、また多くの国宝・重文の仏像がある。
 表門のすぐ前に室生川が流れ、その上に朱色の欄干の太鼓橋がかかっている。そして橋を渡ったところの石柱には「女人高野室生寺」の文字が刻まれている。
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 「高野」とは高野山のことである。和歌山県にある千メートル前後の山に囲まれた真言宗の霊地である。空海が高野山に真言宗の総本山金剛峯寺を建立したのは平安初期の814年、それ以来、高野山は聖なる場所とされ、多くの僧侶がここで修業に励んだ。だが、女性は入山をゆるされず、明治初期まで「女人禁制」が守られてきたのである。
 そんな時代に、悩み多き女性たちを受け入れた真言宗寺院が、都から遠く離れた奥山の麓にあったこの室生寺だった。そのため、この寺はいつの頃からか「女人高野」と呼ばれるようになったという。
 表門の前を右に行くと仁王門があり、仁王門をくぐると鎧坂がある。鎧坂の脇には、室生寺の花ともいえるシャクナゲがちょうど満開であった。坂の上に見えてくるのが金堂である。先ず金堂で仏像を拝観した。
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 金堂には国宝の釈迦如来立像を中心に、薬師如来像、地蔵菩薩像、文殊菩薩像、十一面観音菩薩像(国宝)の五尊像が安置されている。
 左端の十一面観音は非常に人気のある仏像である。穏やかなお顔で、伏し目がちな表情が魅力的な像だ。その女性的な優しい面差しが、「女人高野」と呼ばれる室生寺にふさわしいと思う。 
 金堂の隣にあるのが弥勒堂で、ここにも素晴らしい仏像がある。国宝の釈迦如来坐像である。堂々として男性的な仏像である。土門拳の有名な写真集に「古寺巡礼」があるが、彼はその中で、この釈迦如来坐像について「日本一の美男子の仏」だと書いている。実は、私たちは室生寺に入る前に、太鼓橋の袂にある橋本屋という旅館で昼食を食べた。創業は明治4(1871)年という古い旅館だが、土門拳が室生寺を撮影するときの常宿であったという。私は昼食の後、旅館に飾られている土門拳の書を撮影させてもらった。
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 金堂から更に石段を登って行くと、本堂である灌頂堂の裏側に有名な五重塔が建っている。高さ16メートルと、屋外に立つ五重塔では最小であるという。小さく美しいこの五重塔は「女人高野」のシンボルともいえる塔である。
 この五重塔は、平成10(1998)年近畿地方を襲った台風7号により大きな損傷を蒙った。境内の杉の巨木が何本か倒され、それが五重塔の一層から五層までの庇の一部を破壊してしまったのだ。
 その無残な五重塔の映像が新聞やテレビで全国に報道された。すると、それを見て、心を痛めた人たちから、驚くほどの勢いでカンパが集まってきたのであった。しかも、真言宗の信徒のみならず、宗派を問わず、キリスト教の団体からも寄付が寄せられたという。さらには、海外からも、このことを知った人々から浄財が寄せられてきた。その結果、カンパの金額は目標額を大きく上回り、予定より早く、台風の2年後の平成12年にこの五重塔は修復、落慶したのである。

 この室生寺で今回の旅は終了である。帰りは、名張駅に出て近鉄特急に乗り、名古屋経由で帰京した。今回は、三日間の仏像拝観の旅で、行程的に少し欲張った旅であったが、初めての仏像あり、数十年ぶりの仏像ありで、私にとって、とても実り多い旅であった。




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