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zoom RSS 奥の細道紀行 35. 那谷

<<   作成日時 : 2015/01/13 15:31   >>

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・ 那谷  (2014. 11. 29.)
 芭蕉は、七月二十七日(陽暦9月10日)小松から山中温泉に行き、八月五日(陽暦9月18日)に曾良と別れ、北枝を伴って再び小松に赴く途中で那谷寺に詣でた。「曾良随行日記」には、『五日 曇。昼時分、翁・北枝、那谷ヘ趣。明日、於小松ニ、生駒万子為出会也』とある。生駒万子は本名重信、禄高千石の加賀藩士である。「おくのほそ道」の文章は小松→那谷寺→山中温泉という常識的な道順に従って配列してあるが、旅の事実そのままの記述ではない。
 那谷寺は高野山真言宗の別格本山、養老元年泰澄大師の開基で、大師作の千手観音を本尊とし自生山岩屋寺と称した。のち寛和年間に花山法王が当地を訪れ、西国三十三ヶ所第1番那智山青岸渡寺と第33番谷汲山華厳寺から各一字をとって那谷寺と改称し、全国観音札所の総納め所として中興された霊場である。私は、平成25年に谷汲山華厳寺に行き西国33ヶ所巡礼を結願した際、同行した先達から「西国観音巡礼満願の報告とお礼に、ぜひ那谷寺を参詣して欲しい」と云われたことがある。それから1年余り経ったが、今回ようやくその御礼参りが実現した。
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 山門を入ると立派な古杉が並んだ参道が続く。この杉の根元にある苔が美しかった。境内は6万坪といわれる広さである。古くは“奇石遊仙境”と称されただけあって、山あり、谷あり、池ありで、自然がそのまま見事に生かされ、見る者に迫ってくる感じだ。「おくのほそ道」の『奇石さまざまに、古松植ゑ並べて、茅葺きの小堂、岩の上に造り掛けて、殊勝の土地なり』という叙述が実感される。建物は開山堂・三重塔・本堂などあるが、その背景をなす“奇石遊仙境”は一度見たら忘れられないものである。(このページトップの写真)
 本堂は、芭蕉が「おくのほそ道」に『左の山際に観音堂あり』と記している大悲閣本殿である。今は『茅葺きの小堂』ではないけれど、『岩の上に造り掛けて』という表現のままである。拝殿の奥、岩窟の中に本尊十一面千手観音が安置されている。私も本殿の胎内くぐりをして本尊観音菩薩に参拝し、そして楓月橋・三重塔・展望台の鎮守堂等を一周してきた。時期的に紅葉は終わってしまっていたが、どこを見ても絵になる美しい寺である。
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 展望台脇の、苔むす崖の下に、「石山の石より白し」の句碑がある。この句碑は、いかにも那谷寺の景観にぴったりした風情あるものである。私は、「奥の細道で今まで見てきた多くの芭蕉句碑の中で、これが最も美しい句碑だ」と思いながら、感動的に見入った。
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               「石山の 石より白し 秋の風」



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