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zoom RSS 奥の細道紀行 30. 能生〜親不知

<<   作成日時 : 2014/11/21 14:54   >>

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・ 能生  (2014. 10. 25.)
 芭蕉は高田を出て加賀街道(北国街道)から五知国分寺・居多神社を参拝、名立に寄る予定だったが、紹介状が届いてないため、歩を進めて能生に夕刻到着した。「曾良随行日記」には『十一日快晴。巳ノ下剋、高田ヲ立。五知・居多ヲ拝。名立ハ状不届、直ニ能生ヘ通、暮テ着。玉や五良兵衛方ニ宿。』と記している。居多神社は五知国分寺(前回No.29.記載)の隣にある延喜式神名帳にも名を残す古社で、越後一の宮である。
 私たちは能生の街に入って先ず芭蕉が宿泊した旅館玉や跡に行ってみた。玉屋は今も立派に営業している現役の旅館である。建物は裏側の方にも続いており、玄関を見た感じより大きいようだ。奥の細道巡りで宿泊する芭蕉ファンが多いのかも知れない。
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 私たちは能生にある白山神社へ行った。源義経が奥州下向の途中、能生を通り村田家に泊まったと伝えられるが、同行の常陸坊海尊追銘の「汐路の鐘」がこの神社に伝わり、宝物館に保存されている。境内に「越後能生社汐路の名鐘」という石碑があり芭蕉の句が刻してある。
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 碑文は読みにくいので、ここに転記してみる。
   むかしより能生社にふしきの名鐘有 これを
   汐路の鐘といへり いつの代より出来たる事を
   しらす 鐘の銘ありしかと幾代の汐風に吹くされて
   見へさりしを 常陸坊の追銘とかや 此鐘汐の満
   来らんとて 人さはらすして響こと一里四面 さる故に
   此浦は海士の児まても自然と汐の満干を知り
   侍りしに 明応の頃焼亡せり されともその残銅
   をもつて今の鐘能登国中居浦鋳物師
   某鋳返しけるとそ 猶鐘につきたる古歌なと
   ありしといへとも、誰ありてこれを知る人なし
     曙や霧にうつまくかねの声  芭蕉 

・ 親不知  (2014. 10. 25.)
 「曾良随行日記」によると、七月十二日(陽暦8月26日)能生を出立した芭蕉は、途中、早川でつまずいて転び、衣類を濡らし、河原でしばらく干したりなどして、糸魚川を通り、親不知の難所を越えて市振に着き宿をとっている。
 「おくのほそ道」では、鼠ヶ関からしばらく筆を休んでいた芭蕉は市振から又記載を再開しているが、「市振」の項に『今日は親知らず・子しらず・犬戻り・駒返しなどいふ北国一の難所を越えて・・・』と記している。
 親不知の難所というのは、北陸本線青海駅と市振駅との間、約13キロの海岸で、飛騨山脈がガクッと日本海になだれ落ちて、あたかも屏風を立てたかのように断崖が連なっている地形のため、昔から北陸道最大の難所であった。
 享和三年刊の「二十四輩巡拝図会越中越後三」には、次のように記述している。少し長くなるが転記してみる。
 『是より越後の市振まで、浜辺四里の間天下無双の難所にて、親しらず子しらず駒かへり犬もどりなど、すべて此辺りに有。・・・岩石ハ屏風を立たるがごとし。人力を以て道を開く事能ハず。僅に波打際の危き道を往還とす。・・・此間絶壁の岩根に大きなる穴ありて、或ハ五七間又ハ八九間にして、おなじさまなる穴のいくつもあり。往来の旅人彼大波の引を見合せ、急に走りて其穴の中へ駈込ぬれば、はや跡より打よする巨濤岸壁え打ちかくるに、汐烟いともすさまじく立のぼり、走りおくれたるものは、浪にふれて、忽大洋の藻屑と成れり。此故に親も子を見かえるいとまなく、子も親を尋るに暇なきとて、爰を親知らず子知らずと名付たり。昔池大納言とかや申せし人佐渡の嶋へ左遷の時、此所にて最愛の御子を大波の為に失ひ給ひ、親しらず子しらずの名爰にはじまるともいへり。・・・』
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 この北国街道最大の難所は明治の初めまで続き、崖の上に道路が開通したのは明治18年であった。当時の道路の一部が「親不知コミュニティロード」として残されている。山側の崖の上に「如砥如矢」(砥石のように平らで、矢のようにまっすぐ)と大きく彫り込んである。親不知に初めて人の手で作られた道路の完成を喜んで刻まれたものだという。
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 私たちは、ここから約80メートル下の海岸まで崖道を下りて行った。この海岸が北国街道だったとは!!まさに凄まじき道なき道である。(このページトップの写真)
  



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