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zoom RSS 奥の細道紀行 27. 新潟〜弥彦

<<   作成日時 : 2014/10/06 14:50   >>

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・ 新潟  (2014. 9. 27.)
 新潟に入った芭蕉は、ちょうど港祭りの最中だったこともあって追込宿しかなく、大工源七の母の家に情けにより泊めてもらった。そして翌日には早々と新潟を出立している。何故か芭蕉は新潟の地にあまり良い印象を持たなかったようである。疲れている芭蕉は馬で行きたかっただろうが、『馬高ク、無用之由、源七指図ニテ、歩行ス』(曽良随行日記) と歩いて行った。
 私たちは新潟市内で、芭蕉句碑「浮身塚」がある船江神社・「芭蕉翁蓑塚」がある崇現寺・芭蕉堂と蓑塚がある護国神社を見て回った。芭蕉堂は、芭蕉の肖像画と由来書を銅筒に入れ、永久保存のためコンクリート詰めにしたというが、芭蕉のイメージからは程遠い、ブロック積みの奇異なものである。私は、こういうものは見たくなかった。
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 芭蕉堂の壁面に打ち付けられた銅版の句碑と、船江神社の句碑は、芭蕉が新潟で詠んだ唯一の句、「海に降る 雨や恋しき うき身宿」である。この「うき身宿」とは、上方から来た商人が越後で長逗留する場合に借りた家で、女性を雇って夫婦同然に暮らした家である。随分と艶っぽい句で、本当に芭蕉の句か疑わしいという。であるならば、芭蕉は新潟で一句も詠まずに立ち去ったということになる。
 私たちは芭蕉が歩いた旧北国街道を散策した。街道沿いにあるラムサール条約湿地の佐潟(このページトップの写真)を見学した後、弘法大師錫杖伝説の弘法清水や芭蕉句碑「ごりん石」がある竹野町をスタートに、松郷屋・平沢・江戸時代処刑場だった茶塚等を経て福井まで約3キロのウオーキングである。途中、プレーを中断してもらってゴルフ場を横断したり(ゴルフコースは後からできたので元々あった北国街道を優先するという)、多宝山を望む田園風景を楽しんだりして、好天にも恵まれ長閑なひと時を過ごした。
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 ・ 弥彦  (2014. 9. 27〜28.)
 曽良は「随行日記」に『三日 快晴。新潟を立。・・・申ノ下刻、弥彦ニ着ス。宿取テ、明神ヘ参詣』と記している。明神とは、越後一之宮弥彦神社である。
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 私たちが弥彦神社に着いたのも、丁度芭蕉たちと同じく申の下刻(午後4〜5時)であった。夕闇も近づき参詣人も少なくなって、静寂に包まれた境内を行き、私も厳粛な気持ちで参拝してきた。この日は近くの岩室温泉・富士屋に泊まり、翌28日に宝光院と西生寺に行った。
 宝光院は真言宗の古寺で、境内に「荒海や」の芭蕉句碑がある。また、本堂の裏山に「婆杉」と呼ばれる老杉がある。羽黒山の五重塔の傍に「爺杉」という大杉があったが、いずれ劣らぬ大杉である。婆杉は周囲10メートルというが、一行の女性8人が手を繋いで丁度だった。
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               「荒海や 佐渡に横多ふ 天乃河」
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 西生寺は、古くから周辺随一の霊場として崇められてきた越後屈指の古刹で、弘智法印の即身仏で知られる寺である。芭蕉も参詣した。曽良随行日記には『弘智法印像ヲ拝ム為、峠ヨリ右ヘ半道ばかり行。谷ノ内、森有、堂有、像有』と記載している。寺の境内に「芭蕉参詣の碑」という標識と句碑が建っている。句中の「からさけ」とは中国で干し肉を意味し、ここでは即身仏を指している。
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             「文月や からさけおがむ のずみ山」
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 弘智法印の即身仏は霊堂に安置されている。弘智法印は高野山で修業を積み、貞治2年(1363)に当寺奥の院の草庵で即身仏になったという。私たちは住職の説明を聞き、読経の後御開帳された即身仏を間近で拝み、ご焼香した。即身仏は法衣に包まれ坐しているが、かなり前屈みで頭も前に屈しており、尊顔は殆ど見えなかった。
 この即身仏は、日本に現存する20数体のミイラの内、最古のものだという。(昭和34年の文部省学術調査で証明されているという)。霊堂脇の掲示によれば、何時でも誰でも1人500円の拝観料で御開帳してもらい拝観できる。参拝者にとっては有り難いことであるが、わが国最古という貴重なのミイラを、このような保存状態にしておいて良いものだろうか、と私は疑問に思った。



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