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zoom RSS 奥の細道紀行 21. 大石田〜新庄

<<   作成日時 : 2014/07/28 11:56   >>

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・ 大石田  (2014. 7. 9.)
 「おくのほそ道」に『最上川乗らんと、大石田といふ所に日和を待つ』とあるように、芭蕉は最上川を下るため船待ちしようとして立石寺から大石田に出て、高野一栄宅に三日間滞在した。芭蕉来訪当時の大石田は酒田へ下る川船の発着所(河港)として栄えた所で、米や紅花などが積み出しされた。
 当時、俳諧の世界には芭蕉たちの新しい風が起こっていたが、まだこの辺りでは古い流れがあり、新旧の分かれ目にあたり、適当な指導者が居ないまま、踏み迷う地元の俳人にとって、芭蕉の来訪は待ちかねた機会であった。「おくのほそ道」には、『新旧二道に踏み迷ふといへども、道しるべする人しなければと、わりなき一巻を残しぬ』と書いている。その「わりなき一巻」とは一栄亭で興行された四吟歌仙で、その発句が「五月雨を集めて涼し最上川」であり、有名な「五月雨を集めて早し最上川」の元句となったものである。
 私たちは高野一栄宅跡に行ってみた。裏手は堤防を隔てて最上川に臨む場所で、前庭に回ると「さみだれを」の歌仙碑が建てられている。
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 一栄の墓がある西光寺の境内には「集めて涼し」の古い句碑がガラス張りの覆堂の中にあるが、ガラスが反射してよく見えない。その傍に同じ句形を刻した副碑が屋根で覆って建っていた。
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            「さみだれを あつめてすゞし もがみ川」
 芭蕉・曾良は大石田では結局船で最上川を下ることはせず、地元俳人達の好意で馬で新庄に向かった。「曽良随行日記」に『一栄・川水、弥陀堂迄送ル。馬弐疋、舟形迄送ル』と記してある。その阿弥陀堂は猿羽根峠の頂上にある。私たちは雨天の中この峠を散策したが、芭蕉句碑などを見ている時ものすごい集中豪雨に会うというハプニングがあった。阿弥陀堂下の東屋に数十分間避難して濡れ鼠にはならずに済んだが、この日の大雨で翌日の最上川舟下りが欠航となる羽目になったのである。
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 大石田といえば斎藤茂吉が戦後疎開していた地として知られる。茂吉はここで生涯の高峰と称される歌集「白き山」を成した。乗船寺に茂吉の墓と「逆白波」の歌碑がある。この歌碑は茂吉の真蹟を拡大したものだという。その隣に子規の句碑もある。碑の左上に子規の肖像が刻んであるのが珍しい。
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   「最上川逆白波のたつまでに ふゞくゆふべとなりにけるかも  茂吉」
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           「ずんゞゝと 夏を流すや 最上川  子規」

・ 新庄  (2014. 7. 9.)
 大石田から陸路新庄に着いた芭蕉は、渋谷甚兵衛(俳号風流)宅に二泊した。曽良随行日記によれば甚兵衛の兄盛信宅で歌仙を巻いているが、残念ながら残されていない。戊辰戦争の折に全部焼かれてしまったという。
 市内に「氷室の清水跡」というところがある。柳の大木が茂って影を作り、側にはこんこんと清水が湧き出ていた。処の人たちは「柳の清水」と呼んでいた。新庄到着時、芭蕉・曾良はここで小休止して咽喉を潤したという。
 清水の傍に句碑がたっている。これは風流亭での芭蕉の挨拶の句であった。「氷室」とは甚兵衛を指している。 
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               「水の奥 氷室尋ぬる 柳かな」
 また、新庄市民プラザの前に「風の香も」の句碑がある。これは盛信宅に招かれた際の挨拶句である。
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               「風の香も 南に近し 最上川」





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