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zoom RSS 奥の細道紀行 17. 尿前の関〜山刀伐峠

<<   作成日時 : 2014/06/03 15:13   >>

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・ 尿前の関  (2014. 5. 15.)
 いよいよ芭蕉は進路を西に向けて出羽の国に向かう。「おくのほそ道」では『小黒崎・みづの小島を過ぎて、鳴子の湯より尿前の関にかかりて、出羽の国に越えんとす』と記している。
 小黒崎・みづの小島(美豆の小島)は、古今集・続古今集などで詠われた歌枕である。江合川の広い河原に向かって、古今集の歌碑が建っている。
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     「をぐろ崎 みつの小島の人ならば 都のつとに いざといはましを」
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 河原を眺めると向こう岸近くに小さな山があるが、流れは一向に見えない。近寄ってみると、この「小島」と向こう岸の間を川が流れていた。かなりの急流である。「曽良随行日記」に『川中ニ岩嶋ニ松三本。其外小木生テ有。水の小嶋也。今ハ川原、向付タル也。古ヘハ川中也』とある。この文章は、芭蕉が訪れた当時は流れが手前で小島は向こう岸に接していたことを伝え、そして古は島が流れを両側に二分していたということか。この川は昭和32年(1957)に鳴子ダムが完成するまでは氾濫の繰り返しで、「暴れ川」とあだ名されたというから、「みずの小島」と流れとの隔たり具合を幾度となく変化させてきた、ということなのだろう。
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 尿前の関では、芭蕉たちは通行手形を所持せず、関守に怪しまれて大層難渋したようだ。「曽良随行日記」には『関所有。断六ヶ敷也。出手形ノ用意可有之也。』と書いている。 
 尿前の関跡は、鳴子の街を過ぎて大谷橋を渡り、右にそれて坂道を下ったところにある。右側には関所を模した門があり、中が公園になっていて芭蕉像などが建っている。左側には、かなり古い芭蕉句碑がある。表には「芭蕉翁」と、裏側に句が刻してある。
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                「蚤虱 馬の尿する 枕もと」
 私たちはこの夜、近くにある鳴子温泉に宿泊した。

・ 封人の家  (2014. 5. 16.)
 「おくのほそ道」には『やうやうとして関を越す。大山を登って日すでに暮れければ、封人の家を見かけて宿りを求む。三日風雨荒れて、よしなき山中に逗留す。』とある。この文章からよほどの山奥を想像していたが、行ってみると、いま普通の田園集落である。封人の家の近くに分水嶺があるというので行ってみた。
 畑の中の流れが、小川に入ると左右に別れて流れてゆく。右は北上川から太平洋に、左は最上川から日本海に注ぐという。平地だから流れは非常にゆっくりとしている。
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 勿論、分水嶺が事実であることは理解している。しかし、直感的に「信じられない」と云うような感想が湧いてきた。普通、分水嶺は尾根を挟んで、右側の川は太平洋へ、左側の川は日本海へというように、別々の川になって行くものだ。こんな平地から、太平洋側はともかく、日本海へは険しい山々をどう掻い潜って流れて行くのだろうか?・・・・・。だって、芭蕉はここから日本海側に出るのに、道中最大の難所・山刀伐峠を越えて行かなければならないのだ。
 封人の家は国道に面した所に建っている(このページトップの写真)。芭蕉が宿泊した建物として全国で唯一残っている建物で、重要文化財に指定されている。
 この辺りは昔、「小国駒」と呼ばれた名馬の産地であったという。封人の家には土間に三つの馬屋があり、その一つには本物のような模型の馬がいる。
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 永くこの家に住んできた有路氏は代々この村の庄屋で、当主は十五代目だという。私たちは、囲炉裏を囲んで、管理人の中鉢さんからユーモアに富んだお話をいろいろ聞かせていただいた。
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・ 山刀伐峠  (2014. 5. 16.)
 芭蕉は出発に際して、主人に道案内人を頼んで行くよう勧められた。『「さらば」といひて人を頼みはべれば、屈強の若者、反脇差を横たへ、樫の杖を携へて、われわれが先に立ちて行く』 (「おくのほそ道」)。 おかげで芭蕉たちは、『木の下闇茂り合ひて夜行くがごとき』山刀伐峠を無事に越えた。
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 私たちは、当初の予定では、タクシーに分乗して山刀伐峠の頂上に行く予定だった。しかし、二月の大雪がまだ解けてなくて峠に入れず、トンネルを通って尾花沢に抜けた。
 山刀伐峠の入口では、ここまで送ってきた赤倉温泉観光協会の人たち扮する芭蕉さんと「屈強の若者」くんと一緒に記念写真に収まり、曽良になったつもりで奥の細道の雰囲気を味わった。




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