シルクロード紀行 8. 砂漠の木 枯楊

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 塔中招待所を出発して、我々のバスは再び北に向けて砂漠公路をひた走った。2時間余り走ると砂漠の中に枯楊の木がちらほらと見えてきた。タリム河が近くなり、この辺の砂漠の地下に水分が多くなってきたのだろう。
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 枯楊は砂漠に成育する樹木で、乾燥に強く極寒酷暑にも強い。成長は遅く、塩・アルカリに対する耐性もあるという。世界の枯楊の6割は中国にあり、その9割はこのタリム河周辺にある。中国では、枯楊の木を「千年不死、千年不倒、千年不朽」という。「生きて千年、枯れて千年、倒れて千年」ということである。
 この言葉は必ずしも誇張ではない。タクラマカン砂漠にある楼蘭の遺跡は美女のミイラで有名だが、このミイラは紀元前1800年ごろ、つまり今から3800年前のものであるという。その遺跡の住居跡には多数の枯楊の木柱が朽ちないで発見されている。2005年に放送されたNHKの「新シルクロード」で見たのを覚えている方も多いと思う。驚くべきことに、数千年前の枯楊の柱が倒れずに砂漠の奥に残っていたのである。
 タリム河を渡る前後では無数の枯楊が見られた。ちょうど黄葉の季節で今を盛りに色付いてているもの、年輪を感じさせる古木、枯れ果てても倒れずに頑張っている枯木・・・・。枯楊の生命力には感動させられた。
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 途中で枯楊の撮影をじっくりと楽しんだ後、砂漠公路輪台ゲートに到着した。昨日から砂漠公路を約560キロ、砂漠の真ん中を走ってきた。今日は輪台(ルンタイ)に泊まって明日はクチャに向かう。
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   「シルクロード紀行 1 タクラマカン砂漠を行く」
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   「シルクロード紀行 2 オアシスの人たち」
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